鎌倉美術館ツアー4|映画から近代美術へ

6.02.2015

in KAWAGUCHI 朗読者、鎌倉へゆく

t f B! P L

鎌倉美術館ツアーを実施してからもう2週間以上経ちました。
いい加減レポートも終わりにしないと!次の話題へ行かないと!
という事で、今回は超特急レポートといたします。

じっくりたっぷりと鏑木清方を堪能した一行は、鎌倉鏑木記念美術館から程近い鎌倉市川喜多映画記念館へ向かいます。

こちらは、ヨーロッパ映画の輸入・配給を手がけ、日本の映画文化発展に大きく貢献した、川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に建てられた記念館。アラン・ドロンやトリュフォー(!)
をはじめ、国内外の映画人が夫妻を訪ねてこの場所に集い、交流したのだそう。

施設内には、展示室と50席ほどのミニシアター、映画情報の資料室があります。
丁度映画が始まる時間でしたが、残念なことに満席。
我々一行は記念館職員Mさんの解説の下、企画展『写真家 早田雄二の世界 ~華麗なる映画スターたち~』を拝見しました。

早田雄二の世界
早田雄二の世界

映画俳優ポートレイト第一人者である早田雄二さんは、「女性専科」と称されるほど女優からの信頼が厚かったそうで、原節子、山口淑子、梶芽衣子、淡島千景……錚々たる面々がずらり。
お化粧の仕方やフィルムの質、カメラの性能の問題でもあるのでしょうが、この頃の女優さんの肌はなんとも不思議な質感ですね。焼く前の陶器のような、つるりと水気を吸った年粘土のような。
しかし……さすが映画スターのポートレイト展。射抜くように笑いかける目目目。思わず逃げ出したくなるような視線エネルギーでした。

こちらの記念館の隣には、旧川喜多邸別邸(旧和辻哲郎邸)が残されています。

旧川喜多邸別邸
旧川喜多邸別邸(旧和辻哲郎邸)

朗読者が似合いそうな建物ですねぇ。朗読者 in KAWAKITA?!
うーん、できたらいいな!山を背にした広い庭園の緑が気持ち良く、素敵な場所でした。

鎌倉市川喜多映画記念館公式サイト http://www.kamakura-kawakita.org/


鶴岡八幡宮

さて、次に目指したのは鶴岡八幡宮。
日本三大八幡の一つで、源頼朝ゆかりの神社として知られています。

2010年3月に強風の為倒伏した御神木の大銀杏・別名『隠れ銀杏』は、現在では「親」銀杏と「子」銀杏に別れ、命を繋いでいました。

こちらでの目的は勿論、朗読者 in KAWAGUCHI vol.9成功祈願!
一同しっかりと祈って参りました。パワーは頂いたので、後は自分達次第という事ですね。頑張ります。

そして、境内にある神奈川県立近代美術館・鎌倉館へ。

神奈川県立近代美術館・鎌倉館は、1951年、日本で最初の公立近代美術館として開館しました。そして来年、2016年に閉館することが決まっています。
美術館としての評価が高いだけでなく、建築物としての評価も高い鎌倉館。
設計は坂倉準三。20世紀を代表する建築家ル・コルビュジェの愛弟子です。
美術館は閉館しますが、建物については維持存続方法を探り、協議が重ねられているそうです。
建物を壊すことは簡単ですが、元に戻すことはできません。壊してしまえばそこで永久に、歴史も文化も失われてしまうのです。その事をよくよく考えて、最善の策を見つけてもらいたいですね。

神奈川県立近代美術館公式サイト
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/index.html


★こちらで見つけたお気に入り→

辻晋堂『詩人 (これ我かまた我にあらざるか)』
http://www.shindo-tsuji.net/index.php?lang=jp&page=work(鉄 参照・写真有)

さて、鎌倉館からさらに鎌倉別館へ、5分ほど徒歩で移動です。

近代美術のこれから 日本画の部

★こちらで見つけたお気に入り→

浜田 知明 『杖をつく老人』
http://www.hirogallery.com/hamada-works-sc-jp.html

岡村桂三郎 『碧象図』
http://www.gallerykobayashi.jp/artists/okamura/