吉田篤弘「針がとぶ」| in KAWAGUCHI vol.13

11.10.2016

in KAWAGUCHI

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 The Beatles『ホワイトアルバム』がつないだ“空白”

in KAWAGUCHI vol.13
吉田篤弘「針がとぶ」(中公文庫『針がとぶ』所収)
吉田篤弘「針がとぶ」

※旧田中家住宅「国登録有形文化財」登録一〇 周年記念事業VOL.3 
レコード盤に傷がついて音飛びすることを、“針がとぶ”と言います。
傷によってレコードの溝がつぶれると、針が通らない箇所の音が聞こえなくなるのです。つまり傷の分だけ音の“空白”ができる―

今回の朗読者 in KAWAGUCHIは、そんな「聞こえない音に耳を澄ます」お話です。
大切な人を亡くした時、心にできた空白に何が響くのか。
 ビートルズのアルバム、“The Beatles”、通称『ホワイトアルバム』をキィに、聞こえない音や見えないものの輪郭に触れるひと時。
ジョサイア・コンドルゆかりの館“旧田中家住宅”の一室に、喪失と追懐の一篇を『朗読者』が灯します。


読者たち

大沢事務所 奈佐健臣
語り手/奈佐健臣

◎出演 奈佐 健臣 (Kenji Nasa) 
      大沢事務所所属/状況劇場出身
     
◎演出・音響・照明 北川原 梓 (Azusa Kitagawara)


らすじ ― 小説「針がとぶ」

「グッドバイ」――それは始まりの合図  
LPの小さなキズ。針がとぶ一瞬の空白に、伯母と過ごしたなつかしい日々が瞬く。
変わり者の伯母が亡くなり、ユイは遺品の整理を任された。それらを“棄てる”ごとに不機嫌がつのり、“棄てられない”ものを抱え込みながら、それでもユイは前へ進んでいく。 ▼http://www.shinchosha.co.jp/book/449102/


家【吉田篤弘 Yoshida Atsuhiro】

吉田篤弘「針がとぶ」
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を行っている。おもな小説作品に『フィンガーボウルの話のつづき』『つむじ風食堂の夜』『空ばかり見ていた』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『圏外へ』『パロール・ジュレと紙屑の都』『なにごともなく、晴天。』『うかんむりのこども』『電氣ホテル』など。



演詳細

■日時
2016年12月10日 土曜日 
●1st 13時開演 ※12時30分開場  
●2nd 15時30分開演 ※15時開場 
                   
旧田中家住宅 川口市
■会場
国登録有形文化財旧田中家住宅
埼玉県川口市末広1-7-2
    南北線直通 埼玉高速鉄道
    川口元郷駅【出口2】より徒歩8分
              
■料金 無料
     ※入館料200円が別途必要となります

予約・お問い合わせ

■朗読者 in KAWAGUCHI
 □HP予約フォーム
  http://www.art-kouba.com/roudokusha/yoyaku.html
 □MAIL webmaster@art-kouba.com
            
■川口市立文化財センター 
 □電話  048-222-1061 
 □FAX   048-222-2007

※お申し込みはFAX、MAILまたは予約フォームからお願いします。(2名様まで)
お名前、ご住所、年齢、電話番号、ご希望の回、人数を明記の上、送信ください。
              
※未就学児童の入場はお断りしております。ご了承ください。
 
主催 川口市教育委員会  朗読者 in KAWAGUCHI実行委員会   
協力 埼玉高速鉄道