2017年7月24日

「怪談夜宴」上演作品②

 小泉八雲「むじな」 

小泉八雲
とある商人が濠端でうずくまって泣いている女に声をかける。理由を聞けどもなだめども、女は一向に泣き止まない。困り切った商人が優しく肩に手をやると、女はくるりと振り返り顔をつるりとなでた。その顔は…。

非常によく知られた怪談、“のっぺらぼう”のお話です。
この後商人は、ほうほうの体で逃げ出し蕎麦屋に駆け込みますが、そこの親父もまた……。といった、怪談の典型の1つ。「再度の怪」と呼ばれる王道物。
東京・赤坂に現存する“紀ノ国坂”を舞台にしたお話です。

“むじな”とはアナグマのこと。狸ととても似ている。地域によっては、同じものとみなしているところもあるようです。 のっぺらぼうのお話にこの題名。諸説ありますがかなり大雑把にいうと、のっぺらぼうという妖怪の存在について描いたのではなく、「化かす・化かされる」ことが主題なのだと思います。